「つくる会」教科書 採択率1・67% 17年度比4倍強
2009年09月04日 産経新聞 東京朝刊 社会面

 来春から使用される中学歴史教科書の採択で、「新しい歴史教科書をつくる会」は3日、同会が執筆の中心となった自由社版の採択率が1・1%だったと発表した。また、内容の約8割が同じ扶桑社版の採択率は、「教科書改善の会」によると0・57%(3日判明分)。扶桑社版のみで0・4%だった平成17年度と比べ、採択率は計1・67%で4倍強に増加した。

 採択は8月末までに行われ、自由社版は横浜市の8区(対象生徒数約1万3千人)のほか私立校3校(同約250人)で採択。扶桑社版は従来の東京都、同杉並区、栃木県大田原市などに加え、愛媛県今治市などで新規採択され、対象生徒数は計約6800人。

 また、つくる会は同日、扶桑社に出版差し止めを求めた訴訟で請求を棄却した一審判決を受け入れ、控訴しない方針を表明した。同会は17年度の検定後、運営方針などで扶桑社と対立。版元を自由社に移し、著作権をめぐり係争中だった。

 24年度から使用される教科書は来年度に検定が行われ、つくる会は自由社から、改善の会は扶桑社の子会社の育鵬社から、それぞれ歴史、公民の検定申請を予定している。